自分・他者・チーム・組織が変わる! 建設的・実用的に改善できる 『 魔法の言葉 』 とは? - たった1つの問い -
今回は、「行動変容」に関する、より良い「自分作り」や「組織作り」に関連したお話を紹介します。Work Life Integration (*) の実現や改善にも活用できますよ!
* Work Life Integration(ワーク・ライフ・インテグレーション):
自らの人生観を軸に、ワーク(職業生活)とライフ(個人生活)を柔軟、かつ高い次元で統合し、双方の充実を求めること。仕事と生活を対立的にとらえ、その量的バランス調整・回復を目指す、従来の「ワーク・ライフ・バランス」発想を一歩進めたもの(出典:コトバンク)
みなさんは、「自分」や「所属(経営)されている組織」の「課題」を発見する際に、どのようにしていますか?
「 問題点や改善点について教えてください 」とリクエストした際に、アドバイスを求めた方々から、下記のようなパターン発言に陥り、改善点を見つけられなかったり、ショックを受けて落ち込んでしまう事もあるかもしれません。
パターン1: 本音で話してくれずに、いい事ばかり発言。求めている助言が得られない
- 「 いやー よかったよ。特に改善点はないと思うよ 」
- 「 うーん そんな事いきなり言われても、思いつかないなぁー 」
- 「 改善点なし! あなたは、あたな流で、これまで通りでいいと思うよ 」
パターン2: 問題点・愚痴ばかりを挙げ、建設的な助言が皆無。中には他責や人格否定的な内容も...
- 「あなたは、いつもこうです。だから駄目なんです」
- 「うちの製品は、既に製品力がないから無理」
- 「どうせ、○○○さんは、○○○○○な人だから、何を言っても意味ないよ」
この問題の原因の1つに「 問題点や改善点について教えてください 」というリクエスト方法そのものが、問題点や愚痴が出やすくなってしまう問いであるという事です。
このような場合に、お勧めするのが、下記 『 魔法の言葉 』 です。
たった1つの問いかけで、建設的・実用的に改善しやすい場作りと意見交換ができます。
具体的な、使い方
<お仕事編>
- どうすれば、私は、より良い 経営者 / 上司(先輩) / 部下(後輩) になれますか?
- どうすれば、私は、より良く(多く) 事業部に貢献する事ができますか ?
- 昨日の講演で、どうすれば、私は より良い 講師 になれますか?
- どうすれば、○○さんは、より良い ファシリテイター になれると思いますか?
- どうすれば、私は、より良い リーダー になれますか?
- どうすれば、私達は、より良い プロジェクト・チーム になれますか?
- どうすれば、我が事業部は、より良く 楽しく・快適にお仕事ができる組織になりますか?
<プライベート編>
- どうすれば、私は、より良い 彼氏 (彼女) になれますか?
- どうすれば、私は、より良い 夫 (妻) になれますか?
- どうすれば、私は、より良い 父親 (母親) になれますか?
- どうすれば、私は、より良い お父さん (お母さん) になれると思う?
- どうすれば、あなたは、より良い 息子 (娘) になれると思いますか?
- どうすれば、家族に より良い 治療やリハビリをしてあげられますか?
- どうすれば、次回の旅行は より良く 有意義に楽しく過ごせると思いますか?
「 どうすれば、より良くなるか? 」という問いかけを行う事で、課題よりも改善点にフォーカスされ前向きな意見やアドバイスを得られやすい点がポイントです。
同じミッションを持った部門やチーム内でのディスカッションや 組織横断チーム、全社的な活動 、1:1での対話やコーチング や セルフ・マネジメント にも活用できます。
この「魔法の言葉」は、2014年に来日された、エグゼクティブ・コーチングを実施されている第一人者 マーシャル・ゴールドスミス (Marshall Goldsmith) さんのお言葉です。グローバル戦略を実現する人づくりをサポートされている人材育成組織「 AMA (American Management Association) 」で、講師や教材開発をされている上田さんよりご紹介頂いた内容をヒントに執筆させていただきました。
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平塚 博章